6月19日土曜日 午前11時。
さすがに昨夜の豪雨のせいか、お池の駐車場にはほかに1台も車が停まっていません。
駐車場の下から湧き水がちょろちょろ流れ出て、やがて水は地形がえぐれている坂道に集まり、道が小川状態になっていきます。
急こしらえの小川のせせらぎの中をちょこちょこ動く小さな生き物がいます。よく見ると、どこから湧いて出てきたのか、おびただしい数の沢カニが動き回っています。
いつもここを通るときには気がつきませんでした。豪雨の明くる朝はいつもこうにぎやかしいんでしょうか。
ようやく、沼に着きました。昨夜の豪雨のせいで、なんと!沼の水位が一昨日より1mくらい上がっています。
これじゃ、木の枝先のカエルの卵が水に浸かっちゃうよ~。
やっぱり!枝の先端が水の中に消えています。
一体、卵はどうなっているんでしょうか。
おや、1匹の赤腹イモリがつんつんと卵のかけらをつついています。
その先を見ると、無残に水に浸かった卵が…。
天敵、赤腹イモリが水中から泡の中に頭を突っ込んでいます。
ためしに、水にぷかりぷかりと浮かんでいる泡を網ですくってみました。
ほら、赤腹イモリもごっそり一網打尽。水面からは見えませんが、水中では一塊の泡に数十匹の赤腹イモリがたかっています。
よく見ると、あっちこっちの木の枝にしがみついたままメスがじ~と動きません。普段なら、人の気配だけでピョンピョン逃げるのに、今日はつんつんしても「なんんだよ。」って目玉をグリっと動かすくらい。ポジション確保したままです。
オスが気づいて、背中に乗っかってくるまで待ってんでしょうかね。オスが乗っかればそれから、親亀子亀状態で枝先までの木登りが始まるんでしょう。
水の中で鳴くのはオスだけなんだそうで、メスはなぜか鳴かないんだそうです。けなげなメスカエルじゃのう。ときどき、ケロケロ、ケロケロって聞こえるんですが、大合唱にはほど遠く、今年はオス不足なんでしょうか。
ああ、それにしても昨年のあの大狂乱を、今年ふたたび見ることができるのか、不安になってきました。
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