しかけ花火
5月4日は、熱海の花火大会でした。熱海では、例年14~15回の花火大会があったのですが、今年は、市の財政難で…日本国中どこでもおんなじでしょうかね。回数も打ち上げ数も減らして、少し寂しくなった花火大会です。
熱海の花火は、もともと大旅館の旦那衆が、ひいきの芸者におひねりを渡すような感覚で、花火屋に「こんなところでやってくれ。」って、むぞうさに懐から札束を引っ張り出して始めたような、どこか鷹揚な雰囲気が取り柄だったのです。でも、観光バスの団体が、夜は大宴会でフィーバーする時代はとうの昔に去って、ここ熱海でも、今では老舗の大旅館で生き残っているのは指折り…です。流行っているのは、1泊2食で6,800円や、東京から来た大資本のホテルで、現場にいるのはサラリーマンばっかです。
どうも「文化」ってやつは、大金持ちのタニマチがいないと流行らないものなでしょうかね。
ナイヤガラ
市の行革とやらで、今年から、NPO法人主催の花火大会とあいなりました。
はじまりはじまりって期待していたら、時間も、例年の25分が15分に短縮されたそうで、もうすでに来たこと後悔しはじめました。さらに、「次は○○でございます。」なんてウグイス嬢のアナウンスも無くなり、なんの前触れもなく、いきなりポ~ンと打ち上げが始まりました。しかも、ラストの時刻になっても、いつまで待っても、恒例の大ナイヤガラ始まらない。あたりは、静寂そのもの。あ~ァ、ナイヤガラさえも無くなっちまったか、って寒々とした心で帰ろうと立ち上がったら、唐突に打ち上げられました。
なんでも、風が無い日でしたから、花火の煙が晴れるまで、打ち上げ待ってたんだそうです。ウグイスも死に絶えてんですから、ナイヤガラだって…って思いますよね。余計な同情をして損しました。
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